外資系コンサルタントの僕が彼女と一緒にプロジェクト・マネジメントを学ぶブログ

プロジェクト・マネジメントは主にビジネスの現場で用いられる概念ですが、このブログではその概念を彼女とのあれこれ(デート・旅行・2人暮らしなど)に適用する様子を紹介します。

PMOを極めたいのでプロジェクトマネジメントに関する本を読んでみた

僕はクライアントのプロジェクトの成功を補佐するPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)という役割を担っています。コンサルというとクライアントの経営戦略を"デザイン"するような戦略コンサルタントが華形ですが、僕はどちらかというと誰かが作った戦略をお客さんとともに"実行"するのが好きです。

「PMOって何なの?」っていうことはさておき、プロジェクト・マネジメントを極めるべき手に取ったのが、山口周さんの「外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント」という本です。

以下、読書の感想を述べます。

 ○ なぜあなたのプロジェクトは炎上するのか?

これが本書のテーマであり、裏帯にも書かれている問題提起です。

本書によるとその重要な答えは、「あなたは炎上するプロジェクトを選んでいる」ということです。つまりプロジェクトが開始される以前に、あなたは間違った選択をしているということです。

新米コンサルの僕からすれば、「いや〜、そんなこと言われても」という感じです。新米なのでできるだけ選り好みはせず、いろんなプロジェクトにチャレンジしたい。(実際に選り好みをする人は段々とアサイン面談が来なくなり、会社内で肩身が狭くなって辞めていってしまいます。)それから、必ずしもプロジェクトの開始時からアサインされるわけでもなく、(特に炎上しているとタスクに対する要員が不足するので)プロジェクト途中で人がアサインされることは多々あります。

したがって、本書の出だしは僕にとって落胆させるような内容でした。

 

○ 「勝てる」プロジェクトとはどのようなものか?

しかし「勝てる」プロジェクトと「負ける」プロジェクトを嗅ぎ分けるポイントを知っておくことは確かに重要なことです。著者曰く、その潮目は「プロジェクトの目的が明確となっているか」ということです。

これには非常に共感しました。共感しないことは不可能でした!

僕は学生時代の国際協力団体の代表をしていましたが、その時に学んだことこそ「プロジェクトの目的が明確となっているチームは強い」ということでした。

=======================

◯ ファンドレイジングで●●万円を調達する
Facebookページの "いいね!" を●●つ増やす
このことを●●人の人に知ってほしい

=======================

これらはプロジェクト開始時に僕がメンバーに示した目標です。確かに重要な目標ですが、無味乾燥な印象を受けて、人の共感を得られるものではありません。結果、壁にぶつかる度にメンバーの士気は段々と低下していきました、(泣)

そんな時にふと「われわれの活動の目的は、貧困で苦しむ人たちの支えになるということ」ということに立ち返り、それからメンバーに対して、この「われわれの活動の目的は、貧困で苦しむ人たちの支えになるということ」ということを繰り返し言い続けました。

この頃から、メンバーは積極的に考え・動き・判断するようになりました。(僕の存在が必要ないくらいに。)

そして蓋を開けてみると、プロジェクトは大成功。上記3つの目標を大幅に上回る成果を残すことができました。

いろいろツラツラ述べましたが、要は「目標」というよりもっと高いレベルの目的(「使命感」や「理念」)がメンバーに共有されていると、メンバーは壁にぶつかっても簡単にメゲたりしませんし、自分自身で積極性を打開策を工夫します。多様なアイディアが出るようになります。

ちなみに今携わっているプロジェクトでも、大炎上していた後にプロジェクト・マネージャが交代。新しいマネージャは、「このプロジェクトの目的は…」と度々口にし、メンバーの士気を高めています。その後特に何かトリッキーなことをしたわけではないのに、いつの間にかプロジェクトは鎮火されていました。

メンバーの士気が高まったので、メンバーが積極的に考え・動き・判断するようになったからです。

---------------------------------------

以上、ちょっと熱くなりましたが本書の感想を紹介しました。途中、なんだか新卒採用のエントリーシートのようになっていますね(笑

 

ちなみに本書は「WBSの使い方」とか「課題・リスク管理のコツ」とか、プロジェクトマネジメントのテクニックに関するものではありません。もっと上のレイヤーの「プロジェクトマネジメントへの心構え」的なことが組織論・リーダーシップ論の文脈で書かれているものです。プロジェクトマネジメントのテクニックを知りたい人には不向きでしょう。

趣味のカメラ練習記、「一眼レフ初心者がPentaxに心中するブログ」も運営しています。